9月号 仔猿どう買う?
単刀直入に言えば
開発と販売を行っている「CKデザイン(有)」という会社へ電話で購入の相談をするところから始まる。
そのとき在庫しているものを確認し、自分の要望と合う仕様のものがそろうかは運次第と思っていい(笑
小さい会社とHPには書いてあったが・・・
CKデザインのHPには随所に「小さい会社なので…」とある。
勝手なイメージで数人でやっているのだろうと思っていた。
だが、しかし。
「なにせ、一人でやってるものでね。ははは。」
電話先の佐々木さん(仔猿の設計者)が笑いながら話すその言葉に驚いた。
と同時に佐々木さんという人物にも興味が沸いた。
フットワークの軽さ
私が購入を話を進めているその頃、丁度「軽井沢ミーティング」という仔猿のイベントの直前。
準備に追われているだろう事はたやすく想像できる。
なにせ、一人。
だが、見積もりの作成や仕様、オプションの質問などスムーズに回答が返ってくる。
恐るべしフットワークの軽さ。
数回のやり取りで仕様を決定したのが7月末頃。
前記したイベントが8月の初旬。
お盆もあるので納品は9月中旬以降か?と推測していたら・・・
「ん~、最短でなら、お盆に間に合うようにすることもできますよ」
恐るべしフットワークの軽さ。
到着日を8月末の自分の誕生日になるようにお願いした。
こうして、到着の日を待つことになった。
9月号 がむしゃら1500キロに想う 私の仔猿ライフの原点
少年は旅にあこがれる。 理屈なんて必要ない。
確か中学生の頃、その本をラジオの朗読番組のようなもので知った。
自分と同年代の浮谷 東次郎という少年(金持ちの息子)が、関東から大阪までのツーリングにでる。
青臭いけれど、主人公がその旅を通して感じた心境が綴られている。
何回かに分けて放送されたそれを、楽しみに聞いていた記憶がある。
学区内しか行動範囲のない自分には、その距離が全く分かっていなかった。
ましてや、それが自分が生まれる前の話で、本の発行は自分の生まれた年だったなんで、知るわけもなく。
ただ、ただ、自分と同世代の少年が旅をする、その冒険のような話に胸躍らせていた。
人生のふるいに引っかかったもの
その本は少ない小遣いを使い本屋で買い求め、何度も読んだ。
あれから幾度かの引っ越しを経て、色々なものを処分してきた。
仔猿 Z31Aが気になった時、この本のことを思い出した。
本もだいぶ処分してきた。
手元に置いてある記憶もない。
けれど、それはあっさりと見つかった。
人生のふるいの中でこの本は残っていた。
いつの自分も大切な想いとして選り分けてきたらしい。
いま、Z31Aに心躍らせている。
この本のように、長いつき合いになるだろうか。
創刊号 『小さいバイクに乗ろう』 仔猿ライフ始めました。
永遠なんてない
ホンダの原付バイク「モンキー」が生産を終了したそうだ。
排気ガスの規制が厳しくなって対応しきれなくなったとか。
バイク離れもニュースで見かけた。
他人事のように書いているけれど、過去に乗っていたことがある。
卒業や満足なんてうそっぱちだ
新車で2台買った。
写真は一台目。 のちにある理由で知人へ譲った。
2台目は結婚するまで所有していた。
もう熱も冷めて殆ど乗っていなかったし、事故らない自信が全くなかった(笑 ので結婚した年の車買い替えの時に一緒に下取りに出した。
北海道も3回行った。富士山も走破した。福島の山々をめぐる観光有料道路、長野のビーナスライン。岩手は遠野の田舎道。小豆島や淡路島などの島も走った。
もう、バイクは卒業。 満足したはずだった。
偶然すら運命に感じることもある
今思えば、あれはただの偶然だ。
仕事の休憩時間、スマホでヤフーニュースを読んでいた。
モンキー生産終了。 そうかもうすぐだ。
関連記事が目に止まった。
『仔猿』 その記事に運命の出逢いだと感じた。
エンジンはいわゆる芝刈り機のエンジン。
車体は自分で組み立てる。
小さいと云われるモンキーよりも更に小さい。
食い入るようにスマホの画面を見た。
検索するが、あまり情報がない上に古い。
暇があれば検索をし記事を片っ端から読んだ。
それからしばらくして仔猿 Z31Aが届くのだけれど、その話は追々。
馬鹿な男がまた、走り出してしまった(笑