4月号 あとがき

昨年、ホンダのモンキーが生産終了し、先日大きくなった新しいモンキーの発表があった。

素直にかっこいいと思う反面、別物な気がするのは懐古主義なのだろうか…。

以前乗っていたモンキーには大切なことを教えてもらった。
メーカーが製品として世に送り出したそれは、完成品であるということ。

ユーザーレベルがその知識、資金で手を入れたところで…なのだ。

あっちをたてれば、こっちがたたず(笑

結局、全てに手を入れることになり、メンテの手間もノーマルの比ではなく。
オマケに掛けた資金と時間の割にはノーマルの完成度には及ばない。

ただそれは、ホビー好きな私にとってかけがえのない大切な時間であり経験だった。


仔猿は面白い。
エンジンはホンダが完成品として世に送り出したもの。
そのエンジンありきから、車体かデザインされている。

仕事で機械のメンテや調整をするとき思う。
設計した人はどういった思想でこの機械を作ったのか? 基準はどこで何に合わせて調整をしたらいいのか?
常に考える。
それを見誤ると、その一部はよくても全体では整合性がとれなくなっておかしなことになる。

あくまでも個人的な考えなのだけれど、仔猿は完成品だけれども手を入れなければならない所はたくさんある。

しかし勘違いしてはいけないのは、改造ではなく「整える」ことだということ。

デザインは性能から導き出され、故に性能はデザインに還る。

そんな事をいいながら。
私の仔猿といえば取り合えず走る状態のまま、さっぱり整えられていない恥ずかしい状態なのでした(苦笑