2月号 あとがき

昔からなのですが、バイクで走っていた時のことを思い出している時や、つぎはどこを走ろうかなどと考えている時に蘇る光景があります。

 

コーナリング中、不意にリヤのグリップが抜けて、まるで木の葉が舞うように地面を転がってゆく自分とバイク。

 

それはフラッシュバックのように鮮明ですが、そのような経験はしたことがありません。

 

そして、その光景にいつもぞっとします。

 

おそらくそれは、のび太くんのように冴えない自分がこの年まで生き延びてこれた理由なのかもしれません。

 

バイクは危険です。

それを体が、本能が教えてくれているのだと思うのです。